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世界に1つ、しかも元には戻らない。ランドセルリメイクという仕事

ランドセルリメイク財布セット

ランドセルのリメイクを考えたとき、まず悩むのが「どこに頼めばいいのか」ということではないでしょうか。

「近所の革職人に相談してみよう」「バッグの修理屋さんなら革を扱っているはず」——そう思って問い合わせてみると、こんな言葉が返ってくることがあります。

「ランドセルのリメイク、やってないんですよ」

一方で、最近ではランドセルリメイクを手がける工房もかなり増えてきました。ランドセルメーカー自身がリメイクサービスを始めるケースも出てきています。そう聞くと「ランドセルリメイクって、どこでも作れるようになってきたのかな」と思うかもしれません。

でも実際には、ランドセルリメイクには普通の革仕事とは大きく異なる特徴があり、相応の技術と経験を必要とします。なぜそうなのか——3つの理由に分けてお伝えします。

① 6年間使い込まれた革は、普通の革ではない

ランドセルの革の劣化と対応

新品の革は均一です。厚さも、硬さも、状態もあらかじめわかっている。それが通常の革仕事の前提です。ランドセルを作るにしても、お財布を作るにしても一緒です。

でもランドセルリメイクは違います。6年間、毎日背負われたランドセルは、場所によって状態がまったく異なります。肩ベルトが擦れた部分、雨に打たれ続けた部分、金具の跡が残っている部分——それぞれに異なる変化が起きています。柔らかくなっているところもあれば、硬化して割れかけているところもある。同じメーカー・同じ色のランドセルでも、お子さんの使い方や保管状況によって、状態はまったく別物です。

「そういえば、ランドセルが押し入れに入れたままでした」という方も多くいらっしゃいます。押し入れは風通しが悪く、革の劣化が知らないうちに進んでいることがあります。届いたランドセルを見て、「こんな状態になっていたのか」と気づかれる方は少なくありません。

その状態の素材を、財布や思い出のつまったアイテムへと生まれ変わらせる。それがランドセルリメイクです。

職人はいつも、「初めて会う素材」と向き合っています。

② 解体が、思ったより難しい

ランドセルリメイク職人の仕事

一度ハサミを入れてしまうと、元のカタチには戻らないからです。私たちが一番緊張する瞬間といっても過言ではありません。

どのデザインの部分を、どのアイテムに生かすのか——それを見極めてから初めてハサミを入れます。一番時間がかかる工程でもあります。お子様の笑顔、ご家族の笑顔を思い浮かべながら、喜んでいただけるよう取り組んでいます。

技術面でも、難しさがあります。ランドセルはバッグではありません。6年間の激しい使用に耐えられるよう、縫製・芯材・フレームが複雑に組み合わされた構造体です。

財布やバッグを解体して革を取り出すのと、ランドセルを解体するのでは、手間がまったく違います。縫い目を開けば革が出てくる、というわけにはいかない。芯材や補強材が随所に使われているため、リメイクに使える革をきれいに取り出すだけでも、時間と経験が必要です。

さらに、解体してみて初めて「ここは使えない」「この部分は補修が必要」とわかることもあります。毎回がぶっつけ本番。それでも丁寧に進めるのが、Askalの仕事です。

③ 同じものが、2つと存在しない

ランドセルリメイク 2つの財布 どれも世界に一つ

「世界に1つだけ」という言葉はよく使われますが、ランドセルリメイクの場合、これは比喩ではありません。

同じランドセルは、2つと存在しません。6年間、それぞれのお子さんが刻んできた思い出が詰まっているからです。だから職人は毎回、目の前のランドセルと向き合いながら、どう仕上げるかを判断していきます。皆様の想いに寄り添うこと——それがランドセルリメイクの難しさであり、やりがいでもあります。

そして実は、技術的な難しさもあります。お財布を作るときに使う革の厚みは、一般的に2ミリ程度です。ところがランドセルは、6年間の使用に耐えられるよう丈夫に作られているため、革の厚みが5ミリ以上あります。その厚い素材のまま、お財布に仕上げなければなりません。

厚い革を縫うには、それに合った針・糸・ミシンの設定が必要です。力任せに進めれば、縫い目が歪んだり革が傷んだりする。薄い革とはまったく違う技術と道具が求められます。

ランドセルメーカーのリメイクセットにお財布が含まれていないことが多いのは、こういった理由も関係しているのかもしれません。

④ 届いてから製作まで——Askalの保管環境

ランドセルリメイク 工場保管環境

ランドセルをお送りいただいてから、実際に製作が始まるまでの間にも、大切にしていることがあります。

製作待ちのランドセルは、空調設備を完備した大和工場で保管しています。温度と湿度を管理された環境で、お預かりしたランドセルを丁寧に保管する。

押し入れで保管すると風通しが悪く、革の劣化が進んでしまうことがあります。Askalの工場・大和工場では、そういったことが起きないよう、空調設備で環境を整えています。せっかくお送りいただいた大切なランドセルを、職人の手に渡る瞬間まで、できる限り良い状態でお預かりするために。

それでも、Askalが多くの皆様から支持される理由は

Askalカバン工房スタッフ

Askalカバン工房はこれまでに、累計10万個以上のランドセルリメイクをお届けしてきました。楽天市場のランドセルリメイクランキングで1位を取得し、全国50以上の百貨店でも取り扱いいただいています。

これだけの数に向き合ってきたからこそ、「この状態の革からこれが作れる」という判断が、職人の中に積み重なっています。初めて会う素材でも、経験が道を開いてくれる。

レザーソムリエ資格

スタッフ全員が、革の品質と素材を見極める専門資格「レザーソムリエ」の検定に合格しています。なかにはさらに上位の「レザーソムリエ・プロフェッショナル」の資格を持つスタッフもいます。感覚や経験だけでなく、裏付けのある知識で革と向き合っています。

そして、スタッフは全員女性です。自分の子どものランドセルをリメイクするような気持ちで、一点一点を手がけています。

ランドセルは、お子さんが6年間背負い続けた、かけがえのない道具です。だからこそ、革を知り、思いを知るスタッフに任せていただきたい。まずは一度、お問い合わせください。

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