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クラリーノのランドセルでもリメイクできる?牛革との違いを正直にお伝えします

「うちの子のランドセル、クラリーノなんです。リメイクってできますか?」
この質問、本当によくいただきます。電話口でも、お問い合わせフォームでも、まるで申し訳なさそうに聞いてくださる方が多い。でも大丈夫です。クラリーノでもリメイクできます。ただ、牛革とは少し違う点があるので、正直にお話しします。
クラリーノって、どんな素材?
クラリーノは倉敷紡績(クラレ)が開発した人工皮革です。軽さ・耐水性・メンテナンスのしやすさという点では本革に劣らない面もある素材で、現在市販されているランドセルの大半がクラリーノ製です。
中でも「クラリーノエフ」という種類は表面に牛革のようなシボ感を持たせてあって、見た目では本革とほとんど区別がつかないほど精巧に作られています。「牛革だと思っていたら違った」という方も実際いるくらいです。
クラリーノでリメイクしたとき、牛革と何が違うの?

一番大きな違いは「経年変化」です。牛革は使い込むほどに色に深みが出て、表面に艶が増して、持ち主の使い方が革に刻まれていく変化が起きます。10年使えば10年分の歴史が宿る——それが牛革の最大の魅力の一つです。
クラリーノはその変化が起きにくい。使っても新品に近い状態を保ちやすいというメリットがある分、「育てる楽しさ」という点では牛革に一歩譲ります。
もう一点、革の断面(コバ)の仕上がりが牛革とは少し異なる場合があります。クラリーノなどの人工皮革は繊維質のため、断面が専用のコバ剤を吸い込みやすく、磨き上げたときの艶の出方や手に持ったときの細かな質感に差が出ることがあります。牛革のようにツヤッと仕上げるのが難しい素材なんです。
ただ、Askalでは人工皮革専用に配合したコバ剤を使っているので、クラリーノでもしっかりとコバを仕上げられます。見た目にはほとんどわからないレベルですが、こうした素材ごとの違いも正直にお伝えしたいので書いておきました。
でも、素材の違いより大切なことがある
こういったことを正直にお伝えした上で、私が思うのは「素材の違いより、そのランドセルと共にした思い出の方がずっと大事」ということです。
以前、ピンクのクラリーノのランドセルをお預かりしました。6年間使ったそのランドセルはかぶせに細かなスリキズが無数についていて、内側の布地も少し色が変わっていました。でも革自体はまだしっかりしていて、財布とパスケースを作るのに十分でした。
完成品をお送りしたとき、「娘が受け取って泣いていました」というメッセージが届きました。牛革だったか、クラリーノだったか——そんなことは関係なかった。あのピンク色が、あのランドセルが、形を変えて手の中にある。それだけで十分だったんだと思います。
まずは一度ご相談ください
クラリーノだからといって最初から諦める必要はありません。実は、当社に送られてくるランドセルの約9割は、クラリーノなどの人工皮革で作られたものです。それだけ多くのクラリーノのランドセルを、私たちは毎日リメイクしています。
素材の状態を見た上で「できること」「できないこと」を正直にお伝えします。「うちのクラリーノじゃ無理かな」と思いながら問い合わせてくださった方が「作れてよかった」とおっしゃるケースをたくさん見てきました。まずはお気軽にご相談ください。